19日 4月 2023
「何を、いつ、どのくらいの量を食べてしまったか?」を把握し、できるだけ早く動物病院に連絡しましょう。
自己判断はとても危険です。
中毒成分が身体に吸収される前か、吸収され症状が出ているのかで、治療内容が変わります。
時間が経って症状が重くなってしまうと、最悪の場合、治療効果がないこともあります。
猫の体質(個体差)や植物の種類によって、危険な量、症状、症状がでるまでの時間などは異なります。
万が一、有毒植物を食べてしまった場合は量や体調にかかわらず、必ず動物病院を受診してください。
19日 4月 2023
【パキラ】
中南米原産の植物で育てやすく人気の観葉植物です。
毒性もほぼなく猫にとっても安全です。
ただし、種子にはジャガイモの芽と同じソラニンなどの毒性を含みます。
【ガジュマル】
熱帯地方(日本では沖縄県など)に自生しているガジュマル。
比較的寒さに強く育てやすい人気の観葉植物です。
猫に毒性はないですが、小さいサイズのものはイタズラされないように気を付けてください。
【エバーフレッシュ】(ネムノキ)
中南米、東南アジア原産のエバーフレッシュ。
細かい葉がスタイリッシュで人気の観葉植物です。
日中は葉を広げ、夜になると葉を閉じるという性質を持っています。
葉の形状は猫がじゃれたくなるかも知れないので注意が必要です。
【人工観葉植物】
安全で手間いらずな人工観葉植物を室内に置くのも一つの手です。
触っても本物と見分けがつかないほど精工で自然なものも多く、本物には毒性のあるポトスやドラセナ(幸福の木)なども部屋に飾ることが可能です。
ただし猫にイタズラされないように注意は必要です。
19日 4月 2023
猫にとって安全とされる植 物でも、体質(個体差)によっては食べて嘔吐、下痢、中毒症状を起こす危険性はあります。
猫をよく観察し、その植物を食べてしまわないかしっかり様子を見ましょう。
万が一、猫がそれらの植物を食べてしまった場合は必ず獣医師に相談してください。
【安全な花】
フリージア、ガーベラ、ストック、トルコキキョウ、キンギョソウ、ヒマワリ、ラン、スターチス、ワックスフラワーなど。
強い毒性はないものの、軽い胃腸障害は起こる可能性があります。
これらは猫にとって安全と言われている花ですが、食べることによってそれが物理的刺激になり嘔吐する可能性はあります。
【猫草】(えん麦)
猫に猫草を与えている方は多いと思います。
『猫草には胃を刺激して毛玉を吐き出させる、食物繊維を摂取することで便秘が解消しやすくなる、ビタミンなどの栄養を補給できる、ストレス発散になる』などの効果があると言われています。
また常に猫草を置いておくことで、ほかの植物に関心を寄せる機会を軽減させる効果があり、誤食やイタズラをある程度予防することが期待できます。自分で猫草を育てる栽培キットが各社から販売されています。
19日 4月 2023
キキョウ科(ロベリア、キキョウ根)、キョウチクトウ科(キョウチクトウ、日日草)、キンポウゲ科(キンポウゲ、福寿草、トリカブト、オダマキ)、クスノキ科(アボカド)、ケシ科(ケシ)、コバノイシカグマ科(ワラビ)、ゴマノハグサ科(ジギタリス、別名キツネノテブクロ)、サクラソウ科(サクラソウ)、スミレ科(スミレ、ビオラ、パンジー)、セリ科(ドクゼリ、ドクニンジン)、ソテツ科(ソテツ)、ナス科(ナス、トマト、ジャガイモ、チョウセンアサガオ、ホオズキ)。
19日 4月 2023
【ドラセナ】
別名「幸福の木」とも呼ばれ人気のある観葉植物です。
スズラン亜科に属し有毒成分が含まれるとされていますが、有毒成分は不明です。
食べてしまうと流涎、嘔吐、下痢が起こり大量に食べると死亡することもあります。
【ツツジ・シャクナゲ・アザレア】
公園や生垣などに植えられていることが多く身近な植物です。
アンドロメドトキシンなどの毒を葉や蜜に含み、少量摂取では嘔吐、下痢、ふらつきなどが起こることがあります。
食べる量によっては痙攣、呼吸停止などが起こることがあります。
体質(個体差)や種類(特にレンゲツツジとシャクナゲは毒の含有量が多い)によって症状は異なります。
【フジ】
藤の葉、樹皮にはウェスタリン、豆やサヤにはシチシンという毒が含まれています。
食べてしまうと嘔吐、下痢、胃腸炎などを起こし、まれに死亡する場合もあります。
【ナンテン】
「難を転じて福となす」と言われ縁起の良い植物とされています。
全草に毒を含み、特に赤い実には毒が多く含まれています。
食べると流涎、嘔吐、呼吸困難、痙攣、意識障害などが起こり、突然死することもあります。
19日 4月 2023
【アイビー】丈夫で育てやすく人気のある観葉植物です。アイビーの葉と茎には有毒なサポニンが含まれ、食べてしまうと流涎(よだれ)、嘔吐、下痢、口腔内の痛みなどが起こります。大量に食べた場合は神経症状、呼吸困難、頻脈などが起こることがあります。
【ポトス】サトイモ科の植物でどんどん成長し育てやすい人気のある観葉植物です。ポトスにはシュウ酸カルシウムが含まれています。この結晶は小さなガラスの破片に似ており、刺さってしまった部位に炎症を起こします。ポトスのすべての部位にこの毒があり、葉や茎の汁液に触れると皮膚が炎症を起こします。食べてしまうと呼吸困難になることもあります。
【モンステラ】ポトスと同じサトイモ科の植物です。葉に穴が開いたり、深い切れ込みがあったりと葉の形が面白いため、とても人気のある観葉植物です。シュウ酸カルシウムが含まれるため葉や茎の汁液に触れると皮膚がかぶれることがあります。
猫が食べると口腔内に炎症を起こしたり、嘔吐する場合があります。
19日 4月 2023
【ヒガンバナ】
ヒガンバナ科ヒガンバナ属の秋になると空き地や道端に咲く赤い花です。
アルカロイドの毒を含み、特に球根には多くの毒が含まれています。
食べると嘔吐、下痢、呼吸困難を引き起こし、死亡することもあります。
【アサガオ】
ヒルガオ科サツマイモ属の植物で、夏の風物詩のアサガオは種に注意が必要です。
アサガオの種類によって含まれる毒の種類も異なりますが、食べてしまうと嘔吐、下痢、血便、動悸が起こります。
【シクラメン】
サクラソウ科シクラメン属の植物で、シクラミンという毒が全草に含まれており、特に球根部分に多いと言われています。
毒性はかなり強く食べると嘔吐、下痢、胃腸炎などを引き起こします。
大量に摂取すると不整脈、痙攣を起こし死亡することもあります。
【アロエ】
人には様々な健康効果がありますが、猫にとっては毒になります。
アロエはサポニンなどの毒が含まれており、消化不良、嘔吐、下痢などの原因になります。
またアレルギー性皮膚炎を起こす場合もあります。
このように人に良い効果を与える植物の中にも、猫にとって毒になってしまうものがあるので注意しましょう。
19日 4月 2023
【イヌサフラン】
花はサフランに似ており、葉はギョウジャニンニクやギボウシに似ているため間違いやすいので注意が必要です。
全草、球根にアルカロイドの毒を含み、多量に摂取すると嘔吐、下痢、呼吸困難を起こし、重症の場合は死亡することもあります。
【アジサイ】
アジサイ科アジサイ属の植物で、庭に植えたり母の日の贈り物になるなど日常生活で触れることの多い植物です。
花や葉にはクマリン誘導体と、品種によっては青酸配糖体という毒を含んでいます。
食べてしまうと呼吸数の増加、興奮、痙攣などが起こり死亡する場合もあります。
【クリスマスローズ】
キンポウゲ科クリスマスローズ属の植物で、多様な花色があり花壇や切り花などで人気のある花です。
ヘレブリン、プロトアネモニンという毒を全草に持っている危険な植物です。
樹液が皮膚につくと炎症やただれを起こします。
食べてしまうと口内炎、めまい、嘔吐、下痢などの症状を引き起こします。
19日 4月 2023
【スイセン】
ヒガンバナ科スイセン属の植物で3~4月頃に開花し香りもよく人気のある花です。
アルカロイドという毒が花、葉、球根などすべての部位に含まれます。
食べてしまうと流涎(よだれ)、嘔吐、下痢、血圧低下、心不全などを起こします。
症状が重くなると、昏睡、麻痺などの神経症状が起こり亡くなることもあります。
【スズラン】
スズラン亜科スズラン属の植物でコンバラトキシンという猛毒を全草に持っており、ほんの少量でも危険と言われています。
食べてしまうと、嘔吐、頭痛、血圧低下、心臓麻痺などを引き起こします。
スズランを生けた水をなめて死亡した例もありますので、室内には置かないようにしましょう。
【ヒヤシンス】
キジカクシ科ヒヤシンス属の植物で、全草にシュウ酸カルシウムやアルカロイドが含まれています。
特に球根は毒性が高いため注意が必要です。
汁液に触れるとかぶれたり、食べると嘔吐、下痢、頭痛、昏睡などの症状を引き起こし、死亡する場合もあります。
19日 4月 2023
猫に毒性のある植物は700種類以上あるとも言われています。
人にとって一般的な切り花や観葉植物の中にも毒性を持つものがあります。今回は猫にとって危険な花や植物についてお話します。
【ユリ】ユリ科の植物で植物全体(花、花粉、花弁、葉、茎、根、球根)に毒があります。
ユリを活けた花瓶の水にも毒成分が溶け出しています。
ユリに含まれるどの成分が中毒を引き起こすのか、わかっていません。
食べてしまうと食欲不振、嘔吐、震え、痙攣、腎不全を起こします。
2~6時間で症状が現れ、腎不全は3日以内に起こる可能性があります。
腎不全が進行すると尿毒症を引き起こし、亡くなる場合もあります。
【チューリップ】ユリ科チューリップ属の植物で花壇や切り花など人気のある花ですが、花や葉にツリピンという毒を含み、特に球根には多くの毒が含まれています。
球根は甘く食べてしまうと、皮膚炎、口内炎、心不全を起こします。